3月初旬のある日、当サイト管理人の鉢嶺祐矢のインスタグラムアカウントに、1通のDMが届きました。
送り主は鉢嶺の知り合いであるホステスのアカウントからでした。
その内容は「オンラインの釣り番組のアンバサダーになりたいので、投票に協力してほしい」というものでした。

彼女を応援してあげたいと思った鉢嶺は、投票の手順を尋ねました。
「投票用のコードを送るために必要なので、電話番号を教えて」
「SMSにリンクが届いていると思うので、そのリンクを送って」

言われたとおりの手順を進めていく鉢嶺。しかしそれは投票の手順などではなく、アカウントを乗っ取るための手順だったのでした。
鉢嶺にDMを送ってきたホステスのアカウントも、乗っ取られたものだったのです。
気づいたころにはもう遅く、鉢嶺のアカウントは乗っ取られてしまいました。鉢嶺はフィッシング詐欺に引っ掛かってしまったのです。

目次
- アカウントを乗っ取られてから
- 一度はアカウントを取り返すも…
- 拡大する被害
- フィッシング詐欺の被害に遭わないために
- 最後に
1.アカウントを乗っ取られてから
アカウントを乗っ取られたと気づいた鉢嶺は自分のアカウントにログインを試みます。
しかし、既にパスワードやメールアドレスなどの情報を変更されていたためログインできません。
その間に乗っ取りの犯人は鉢嶺のアカウントを使い、投稿をします。
その内容は、暗号通貨への投資を促すものでした。
文面や書かれている内容は詐欺の可能性が高いといえるものでしたが、鉢嶺が投資に関する情報を発信することに違和感を抱かない人も一定数いました。
そのため、この投資情報に引っ掛かる寸前の人もいました。
2.一時はアカウントを取り返すも…
一方、鉢嶺は自分のアカウントを取り戻すべく奮闘していました。その成果として当日の夜にはアカウントを取り戻すことができました。
しかし安心したのもつかの間、すぐにまたアカウントを乗っ取られてしまったのです。
そしてこの記事を公開した現在も、アカウントは乗っ取られた状態となっています。
3.拡大する被害
今回の乗っ取り事件は、乗っ取られたアカウントが偽の投資情報を発信するだけでは終わりませんでした。
乗っ取られたアカウントは、鉢嶺の知人に対してDMを送り始めたのです。
その内容は、鉢嶺が送られたものと同じ「釣り番組のアンバサダーになるために、投票してほしい」というもの。
メッセージを送られた人たちの中には、これがフィッシング詐欺だと気づいて乗っ取り犯をからかって遊ぶ人や、鉢嶺にLINEで確認をとる人が多かったです。
しかし、鉢嶺と同じように騙されてアカウントを乗っ取られてしまう人もいたのです。
実はこの乗っ取り被害は、鉢嶺の周囲だけでなく銀座全体で広がっています。
鉢嶺とは普段関りが薄い銀座のホステスやスタッフ、お客様も乗っ取りの被害に遭ったという話が耳に入ってきています。
4.フィッシング詐欺の被害に遭わないために
では、こういったアカウントの乗っ取りやフィッシング詐欺の被害を防ぐためにはどのような対策が必要なのでしょうか?
まず一つは、知り合いからのメッセージでも簡単に信じ込まないことです。たとえ知り合いから送られてきたメッセージだとしても、そのアカウントが乗っ取られている可能性もあります。
少しでも怪しい点があったら、電話番号などを教えないようにしましょう。
また、リンクの内容をしっかりと確認することも重要です。
フィッシング詐欺の手口では、偽物のサイトが使われることが多いです。本物と偽物のサイトは、リンクを見ることで見極めることができます。
例えば下の3つのリンクはそれぞれ別物のように見えます。しかし、これらは全てこのサイトのトップページに移動するものです。
この記事ではこれらの仕組みについて詳しく解説はしませんが、リンクの構造がどのようになっているか理解することは非常に重要です。
今回の件でもSMSで送られてきたリンクがどのようなものかを理解していれば、被害を防ぐことができました。
5.最後に
フィッシング詐欺を含めたネット上のトラブルに巻き込まれないためには、自身のネットリテラシーを高める必要があります。
特にアカウントの乗っ取りは自身だけでなく、他の人も巻き込んでしまう可能性があります。
皆さんもインターネットやSNSの取り扱いには十分注意して利用するようにしましょう。